DCTを採用した新しいMINIに賛否両論。一押しグレードは?
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦
クーパーもそしてクーパーSも上質で安定した走りをベースに、アームレストに寄りかかり、ハンドルに指を添えて高速道路をゆったり走る、そんな安楽な走りが似合うようになった。俊敏に曲がるゴーカートフィーリングも健在だから、MINIに初めて触れるドライバーの評価は高いはずだ。同時にハンドル操作に俊敏に動くからこそ、ギュッとハンドルを握りしめて運転していた昔ながらのMINIの味はとても薄まってしまった。昔が良かったと懐かしんでいるぼくの感覚が古くてオヤジ臭いということだろう。
最後に気になった点として、フロントが若干フワフワと動くフロントヘビーな動きを感じやすくなった。FFパッケージなので当然だが、以前はコツコツ系の乗り味だったのでそれほど気にならなかったのだ。新型は穏やかな乗り味を得たことで、改めてリアよりもフロントが動くミニ本来の特性が表に出てきた。クルマの素性とも言える、こうした基本の挙動を気にする人は、一度試乗したほうがいいだろう。
試乗の際にはコネクテッドの世界も体験しておきたい。スマートフォンの専用アプリを使い、鍵を閉めたり、ナビの目的地をクルマ側に送信しておいたり、車外からベンチレーションを起動させるなどのリモート操作が可能になった。クルマの位置を調べたり、故障した際にデータを送って症状を確認したり、入庫期間が最短になるように先に修理準備を依頼するなど様々なサービスが始まっている。
コネクテッドも含めて、いよいよMINIは高級車の仲間入りを果たしたとも言えるかもしれない。
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